- 2023-10-11
東京カレンダー WEB連載記事 「ハラスメント探偵」当社代表が監修を行っております。
●2023年10月11日東京カレンダー WEB連載記事 「ハラスメント探偵」~ Vol.10
■ “頭をポンポン”しながら「頑張れよ」という上司に鳥肌!ハラスメント相談窓口に駆け込むも… - 2023-09-27
東京カレンダー WEB連載記事 「ハラスメント探偵」当社代表が監修を行っております。
●2023年9月27日東京カレンダー WEB連載記事 「ハラスメント探偵」~ Vol.9
■ 接待で相手を喜ばせようとした言動をセクハラだと訴えられた。その内容とは!? - 2023-09-13
東京カレンダー WEB連載記事 「ハラスメント探偵」当社代表が監修を行っております。
●2023年9月13日東京カレンダー WEB連載記事 「ハラスメント探偵」~ Vol.8
■ 地方へ転勤したときに孤独を支えてくれた女性に告白…。そこで彼女が言い放った言葉とは - 2023-08-30
東京カレンダー WEB連載記事 「ハラスメント探偵」当社代表が監修を行っております。
●2023年8月30日東京カレンダー WEB連載記事 「ハラスメント探偵」~ Vol.7
■ 同僚の女性に、デスクに置いた“アレ”を「セクハラ」だと訴えられた理由 - 2023-08-16
東京カレンダー WEB連載記事 「ハラスメント探偵」当社代表が監修を行っております。
●2023年8月16日東京カレンダー WEB連載記事 「ハラスメント探偵」~ Vol.6
■ 会社の休憩室で、ある食べ物を食べていた29歳男性。突然、女性社員に叫ばれ、戦慄の事態に! - 2023-08-02
東京カレンダー WEB連載記事 「ハラスメント探偵」当社代表が監修を行っております。
●2023年8月2日東京カレンダー WEB連載記事 「ハラスメント探偵」~ Vol.5
■ 「私の企画書のほうが良くないですか?」指示に従わない新人に、困り果てたOJT担当女性がとった行動 - 2023-07-19
東京カレンダー WEB連載記事 「ハラスメント探偵」当社代表が監修を行っております。
●2023年7月19日東京カレンダー WEB連載記事 「ハラスメント探偵」~ Vol.4
■ 商社の花形部署に異動が決まり、喜んでいたのも束の間…。26歳男性がわずか数ヶ月で休職した理由 - 2023-07-05
東京カレンダー WEB連載記事 「ハラスメント探偵」当社代表が監修を行っております。
●2023年7月5日東京カレンダー WEB連載記事 「ハラスメント探偵」~ Vol.3
■ 妻から心配されるほど激務に追われていたプロダクトマネージャーの男性。上司に相談を持ちかけたら… - 2023-06-20
東京カレンダー WEB連載記事 「ハラスメント探偵」当社代表が監修を行っております。
●2023年6月20日東京カレンダー WEB連載記事 「ハラスメント探偵」~ Vol.2
■ 終業後に若手社員3人がオンラインで密談。どうしても許せなかった上司を内部通報した理由 - 2023-06-07
東京カレンダー WEB連載記事 「ハラスメント探偵」当社代表が監修を行っております。
●2023年6月7日東京カレンダー WEB連載記事 「ハラスメント探偵」~ Vol.1
■ 「こんな理不尽なことってある?」突然、泣き出した女性の訴え:ハラスメント探偵【通報編】 - 2022-02-03
ABEMA Prime「会社のハラスメント研修に効果は?」に当社、「劇場型ハラスメント研修」が紹介されました。
●2022年2月2日22時 ABEMA Prime
■ 「会社のハラスメント研修に効果は?」 - 2021-10-12
「ひょうご人権ジャーナルきずな」2021年10月号(発行:兵庫県人権啓発協会)「テレワークでも止まらないハラスメントの実態」当社代表藤山が寄稿しました。
●「ひょうご人権ジャーナルきずな」2021年10月号(発行:兵庫県人権啓発協会)
■ 「テレワークでも止まらないハラスメントの実態」 - 2021-08-06
「りそなーれ」2021年8月号(発行:りそな総合研究所)「中小企業のためのハラスメント防止徹底対策」当社講師執筆掲載いたしました。
●「りそなーれ」2021年8月号(発行:りそな総合研究所)
■ 「中小企業のためのハラスメント防止徹底対策」 - 2021-07-06
「人事労務2021年7月号 特集 ハラスメントを生まない組織へ」当社講師が執筆掲載いたしました。
●人事労務2021年7月号
■ 特集 ハラスメントを生まない組織へ - 2021-06-14
食品商業2021年7月号に当社講師のハラスメントに関する記事「短期集中講座(最終回)パワハラ問題のさばき方 第3回」が掲載されました。
●食品商業2021年7月号
■ 短期集中講座(全3回)パワハラ問題のさばき方 第3回 - 2021-05-12
食品商業2021年6月号に当社講師のハラスメントに関する記事「短期集中講座(全3回)パワハラ問題のさばき方 第2回 基礎知識」が掲載されました。
●食品商業2021年6月号
■ 短期集中講座(全3回)パワハラ問題のさばき方 第2回 基礎知識 - 2021-04-12
食品商業2021年5月号に当社講師のハラスメントに関する記事「短期集中講座(全3回)パワハラ問題のさばき方 第1回 基礎知識」が掲載されました。
●食品商業2021年5月号
■ 短期集中講座(全3回)パワハラ問題のさばき方 第1回 基礎知識 - 2021-04-09
週刊SPA! 2021年4月13日号「U30建前⇔本音 翻訳検定」
代表の藤山の取材記事が掲載されました。
●2021.04.13 週刊SPA!
■「U30建前⇔本音 翻訳検定」 - 2021-02-15
bizSPA!フレッシュ 「部下の「ハート絵文字」LINEを上司が勘違いして…SNSセクハラへの対処法」
代表の藤山の取材記事が掲載されました。
●2021.02.25 bizSPA!フレッシュ
■「部下の「ハート絵文字」LINEを上司が勘違いして…SNSセクハラへの対処法」 - 2021-02-15
bizSPA!フレッシュ 「Zoomで上司が女性部下に「2人きりになれたね」。“ズムハラ”の実態」
代表の藤山の取材記事が掲載されました。
●2021.02.15 bizSPA!フレッシュ
■「Zoomで上司が女性部下に「2人きりになれたね」。“ズムハラ”の実態」 - 2020-12-21
東京新聞 「オンライン会議 ストレスの元に 「部屋が汚い」言及 むやみに2人きり要求」
代表の藤山の取材記事が掲載されました。
●2020.12.21 東京新聞WEB
■「オンライン会議 ストレスの元に 「部屋が汚い」言及 むやみに2人きり要求」 - 2020-12-21
中日新聞 「オンラインハラスメントに注目 ビデオ会議で2人きり要求や「部屋汚い」」
代表の藤山の取材記事が掲載されました。
●2020.12.21 中日新聞WEB
■「オンラインハラスメントに注目 ビデオ会議で2人きり要求や「部屋汚い」」 - 2020-11-05
創業手帳WEB 「ハラスメントの定義とは。ハラスメント研修のプロが解説!」 代表の藤山の執筆記事が掲載されました。
●2020.11.5 創業手帳WEB
■「ハラスメントの定義とは。ハラスメント研修のプロが解説!」 - 2020-10-07
創業手帳WEB コロナ禍で急増!zoomハラスメント「ズムハラ」の実態と企業の対策方法 代表の藤山の執筆記事が掲載されました。
●2020.10.7 創業手帳WEB
■コロナ禍で急増!zoomハラスメント「ズムハラ」の実態と企業の対策方法 - 2020-09-16
CHANTO WEB ■体験談「オンラインハラスメント」に注意報!あなたは大丈夫!?
に当社のハラスメント調査結果等を記事に活用頂きました。
●2020.9.5 CHANTO WEB
■体験談「オンラインハラスメント」に注意報!あなたは大丈夫!? - 2020-07-31
日経ビジネス(電子版)に「もうやめる?ノルマ~アフターコロナの目標設定~Zoomでは人は「上の空」 それでも売り続けるための2つの原則」代表の藤山晴久の取材コメントを掲載頂きました。
●2020.7.31 日経ビジネス(電子版)
「もうやめる?ノルマ~アフターコロナの目標設定~Zoomでは人は「上の空」 それでも売り続けるための2つの原則」 - 2020-06-27
ニッポン放送 「ゴットアフタヌーンアッコのいいかげんに1000回」放送後記で紹介されました。
●2020.6.27 ニッポン放送
「ゴットアフタヌーンアッコのいいかげんに1000回」 - 2020-06-26
サンケイスポーツ、スポーツ報知等に掲載されました。
●2020.6.26 サンケイスポーツ
ハラスメントから守ってくれそうな芸能人 タモリ&天海祐希が1位
●2020.6.26 スポーツ報知
ハラスメントから守ってくれそうな芸能人ランキング…男性1位にタモリ、女性1位に天海祐希 - 2020-06-10
読売新聞・大手小町に、「勤務時間外なのに仕事のLINE…そんな上司への対応法は?」に
代表の藤山晴久のインタビュー記事が紹介されました。
●2020.6.10 読売新聞・大手小町
勤務時間外なのに仕事のLINE…そんな上司への対応法は?
代表の藤山晴久のインタビュー記事が紹介されました。 - 2020-05-27
読売新聞に、”ビデオ会議、メールで行き違い、テレワークでハラスメント”に
代表の藤山晴久の取材が掲載されました。
●2020.5.27 読売新聞
ビデオ会議、メールで行き違い、テレワークでハラスメント
代表の藤山晴久の取材が掲載されました。 - 2020-05-21
産経ニュース、産経新聞夕刊(大阪本社発行分)に、”「テレワーク」問い合わせ100倍 公私線引き難しく”に代表の藤山晴久のコメントが掲載されました。
●2020.5.21 11:00産経WEST
「テレワーク」問い合わせ100倍 公私線引き難しく
代表の藤山晴久のコメントが掲載されました。 - 2020-05-21
ITメディアビジネスオンラインに、”テレハラって知っていますか?:「テレワーク」問い合わせ100倍 公私線引き難しく (1/2)” に代表の藤山晴久のコメントが掲載されました。
●2020.5.21 ITメディアビジネスオンライン
テレハラって知っていますか?:「テレワーク」問い合わせ100倍 公私線引き難しく (1/2)
代表の藤山晴久のコメントが掲載されました。 - 2020-05-20
女子カレLOVABLE”8人に1人がSNSによるハラスメントを経験!テレワークの注意点” に本サイト名が紹介されました。
●2020.5.20 女子カレLOVABLE
8人に1人がSNSによるハラスメントを経験!テレワークの注意点
本サイト名が紹介されました。 - 2020-04-25
朝日新聞社会面「スマホ時代に あえてガラケー」に、代表 藤山晴久の「スマホハラスメント」のコメントが掲載されました。
●4月25日(土)朝日新聞
「スマホ時代に あえてガラケー」に、代表 藤山晴久の「スマホハラスメント」のコメントが掲載されました。
- 2020-04-20
PHP THE21 Online様より「テレワークの今こそ、部下との信頼関係を「言葉の力」で強化しよう!」代表 藤山晴久へ取材頂きました。
●PHP THE21 Online
「テレワークの今こそ、部下との信頼関係を「言葉の力」で強化しよう!」代表 藤山晴久へ取材頂きました。
- 2020-03-15
産労総合研究所「労務事情」2020年3月15日号に連載 視点 スマホハラスメント-「9割の部下は知らない、上司も悩むスマハラの実態」代表藤山晴久の寄稿が掲載されました。
●労務事情
連載 視点 スマホハラスメント-「9割の部下は知らない、上司も悩むスマハラの実態」代表藤山晴久の寄稿が掲載されました。 - 2020-03-01
産労総合研究所「労務事情」2020年3月1日号に連載 視点 スマホハラスメント-「現場で部下が悩んでいるのスマハラの実態」代表藤山晴久の寄稿が掲載されました。
●労務事情
連載 視点 スマホハラスメント-「現場で部下が悩んでいるのスマハラの実態」代表藤山晴久の寄稿が掲載されました。 - 2020-2-19
経済界WEBに代表藤山晴久のインタビュー掲載されました。
●経済界WEB
■セクハラ・パワハラのグレーゾーン問題に企業はどう対応すべきか - 2019-05-30
商業界9月号 人材特集「パワハラ」「セクハラ」 当社、取材ご依頼を頂きました。
● 商業界 9月号
人材特集「パワハラ」「セクハラ」
当社、取材ご依頼を頂きました。 - 2019-05-30
「産経ニュース」ウェブサイト5月29日「どこまでが指導?線引き悩む企業 パワハラ法規制」
並びに、5月30日 産経新聞 朝刊に当社セミナーでの取材、講師コメントが掲載されました。
●「産経ニュース」ウェブサイト5月29日
「どこまでが指導?線引き悩む企業 パワハラ法規制」
当社のセミナーを取り上げて頂きました。 - 2018-11-01
しんきん経営情報11月号に、取材頂きました。
●しんきん経営情報11月号(2018年11月1日発売号)
特集 NGワードでは防げない!セクハラ・パワハラのグレーゾーン対処法
取材のご依頼を頂き、当社講師のコメントを取り上げて頂きました。 - 2018-09-03
株式会社TKC 戦略経営者 9月号に、取材頂きました。
●TKC戦略経営者9月号(2018年9月1日発売号)
■特集 ハラスメント
取材のご依頼を頂き、当社講師のコメントを取り上げて頂きました。 - 2018-08-06
日経BP社 日経おとなのOFF 9月号に取材頂きました。
●日経BP社 日経おとなのOFF 9月号(2018年8月6日発売号)
■特集 人生後半の大ピンチ お金と手続き
パワハラ・セクハラ 最新常識を知って「加害者」にならない!
取材のご依頼を頂き、当社講師のコメントを取り上げて頂きました。 - 2018-08-13
株式会社教育開発研究所様 月刊、教職研修2018年9月号に取材頂きました。
●株式会社教育開発研究所 月刊 教職研修9月号
■巻頭インタビュー 学校の「ハラスメント」の記事
取材のご依頼を頂き、当社講師のコメントを取り上げて頂きました。 - 2018-07-17
小学館ダイム公式サイト「@DIME」に取材頂きました。
●「@DIMEアットダイム」ビジネスニュース(2018年7月17日)
■管理職ならおさえてえきたい最新ハラスメント辞典・続編
取材のご依頼を頂き、当社講師のコメントを取り上げて頂きました。 - 2018-07-15月
小学館ダイム公式サイト「@DIME」に取材頂きました。
●「@DIMEアットダイム」ビジネスニュース(2018年7月15日)
■管理職ならおさえてえきたい最新ハラスメント辞典
取材のご依頼を頂き、当社講師のコメントを取り上げて頂きました。 - 2018-07-14
小学館ダイム公式サイト「@DIME」に取材頂きました。
●「@DIMEアットダイム」ビジネスニュース(2018年7月14日)
■何がアウトで、何がセーフ?グレーゾーン型ハラスメントの見分け方
取材のご依頼を頂き、当社講師のコメントを取り上げて頂きました。 - 2018-06-29
宝島社 GLOW8月号に取材頂きました。
●宝島社GLOW8月号(2018年6月28日発売号)
■特集 受け流す時代は終わりました!「セクハラ対策どうする?」
取材のご依頼を頂き、当社講師のコメントを取り上げて頂きました。 - 2018-06-11
小学館DIME8月号に取材頂きました。
●小学館DIME8月号(2018年6月16日発売)
■職場で地雷を踏まないためのハラスメント学習帳
取材のご依頼を頂き、当社講師のコメントを取り上げて頂きました。
パワハラ問題についての研修として、弁護士等に依頼するケースが多く見受けられます。
弁護士等による研修は、パワハラの定義の解説や、裁判事例を基にした法的問題の解説が中心になります。
しかし、それでは管理職の悩みは解消されません。
なぜなら、管理職の悩みの元はモヤハラ®状況であり、モヤハラ®状況とは
「パワハラの定義に該当しない真っ当な指導に対して部下が『パワハラだ』と
反応する状況」だからです。
いわばモヤハラ状況とは「グレーゾーン」であり、それに対してパワハラの定義や
裁判事例などは「真っ黒」なケースなのです。
グレーゾーンの中で悩んでいる管理職に対して真っ黒なケースをいくら説明しても、
グレーゾーンから抜け出す道しるべにはなりません。
管理職をグレーゾーンから救い出し、職場のパワハラ問題の実態に正しく対処できるようにす
るための研修は、モヤハラ®状況の存在を認識させ、その発生メカニズムを理解させ、それを踏
まえて、「パワハラだ」と言われない指導方法の工夫の仕方を教える内容でなければなりません。
では、モヤハラ状況の発生メカニズムとはどのようなものでしょうか。
結論を言うと、モヤハラ状況は、
「昔あったものが今はなく、今あるものが昔はなかったために、価値観の対立が露呈する」
というメカニズムがあるから発生するのです。
まず、「昔はあったが今はないもの」とは「会社への忠誠心」です。
日本経済は、戦後復興から高度経済成長を経て1990年代後半のいわゆるバブル崩壊まで、
右肩上がりの成長を続けていました。
その時代においては、年功序列・終身雇用という不文律の制度に基づいて、会社は社員に対して会社への忠誠心を求め、
社員もそれに応じていました。しかし、現代において、もはやそのような状況は存在しません。
次に、「今はあるが昔はなかったもの」とは「パワーハラスメント」という言葉です。
2001年、株式会社クオレ・シー・キューブの代表岡田康子氏は、職場における上司という立場に基づく嫌がらせ行為を
なくしていくことを目的として、『許すな、パワー・ハラスメント』という本を著わしました。
「パワー・ハラスメント」という言葉は、そのような目的から、この年に岡田康子氏により作られた言葉なのです。
人間だれしも、自分の価値観(好みと言ってもよい)と異なる価値観を押し付けられると
反発を感じます。それは今も昔も変わりありません。
高度経済成長の時代にも、会社や管理職の指示命令が自分の価値観と異なるために
反発を感じていた社員は存在したのです。
ただ、その時代、社員は会社への忠誠心を持っていました。
本音の言葉で言うならば、会社や管理職の指示に反発するのは損であり、
我慢して従っていた方が得だったのです。
しかし、そのような状況が消滅してしまった現代において、
会社や管理職の指示に反発を感じた社員は、もはや我慢して自分を抑える必要はありません。
心おきなくその反発感を表わそうとします。そのとき、現代においてはパワハラという便利な言葉があるのです。
このようにして、管理職の指導は客観的にみて真っ当な指導であっても、部下が管理職とは異なる価値観を持っていれば、
管理職の指導に対して反発を感じ、「パワハラだ」という言葉で反応するのです。
これがモヤハラ®状況の発生メカニズムなのです。
前掲の営業部の管理職の例も、「営業は足で稼ぐものだ」という言葉がパワハラに該当するのか否かという問題なのでは
ありません。
「営業は足で稼ぐものだ」という管理職の価値観と「メールの方が早くて安全で便利」という部下の価値観が対立しているために、
部下は「上司の考えを押し付けられた」と感じ、「それってパワハラじゃないですか」と反応しただけなのです。
今まで述べてきたことを踏まえて『在るべきパワハラ研修』を描くならば、
第一に、パワハラ研修はパワハラという言葉の
意味の理解に悩み、
指導とパワハラの境界線に悩んでいる管理職を対象にすべきであり、
第二に、その内容は、彼らの
悩みを解消することを目的として、
以下のような内容にするべきです。
(1)職場のハラスメント状況の実態の再確認
◆定義に当てはまる真っ黒なケースは意外と少ない。
◆ほとんどの場合、パワハラ問題があると感じているのはモヤハラ®状況。
(2)モヤハラ®状況の発生メカニズム
◆「昔あったものが今はなく、今あるものが昔はなかったために、価値観の対立が露呈する」
(3)管理職としてのパワハラ問題への対処法
◆第一に、真っ当な指導に対して部下が「パワハラだ」と反応しても、それは単なるモヤハラ®状況であり、
自分の行為はパワハラではないということを認識すべきです。
◆第二に、従って、部下に指導すべきときは自信を持って指導しなければなりません。
「パワハラだ」と言われるのは面倒だと感じて部下指導に消極的になるのは、人材育成という管理職の
重要な任務の放棄にほかなりません。
◆第三に、しかし、今のご時世、価値観の対立が露呈するというメカニズムがある以上、真っ当な指導や注意であっても
それを「パワハラだ」と受け止める部下が居ることは否定できないと割り切らなければなりません。
◆その上で、部下を指導する時は、「パワハラだ」と受け取られない言い方を工夫する必要があります。
いま管理職の立場にあって部下から「パワハラだ」と言われて面食らっている人も、若手社員だった頃の、
反発を感じた管理職の言動の思い出はあるはずです。
それは人によって様々でしょうが、最大公約数的なものとしては、自分の経験を絶対的なものとして押しつける言い方、
常に自分の考えが正しいと思い込んでいる独善的な言い方、相手の考えを尊重しない言い方、職制上の上下関係を
意識した権威主義的な言い方などがあると思います。
そのような言い方は、昔の自分が反発を覚えたのと同じように、今の部下も反発を覚えるものなのです。
従って、昔の自分が反発を覚えた管理職の言い方を思い出し、その逆の言い方を工夫すれば、「パワハラだ」と
受け取られない言い方になるのです。
それは、廻りくどいひと手間に感じられるかもしれません。
しかし、モヤハラ状況が避けられない現代の職場の環境を考えれば、必要なひと手間だということを教えるのが、
『あるべきパワハラ研修』の目的なのです。